cafe de "UCHUKEN" Part1


 喫茶部宇宙軒

古今東西特撮、アニメ、コミック…。おおしま がちょっとこだわる作品達のお話…

宇宙人東京に現わる
『宇宙人東京に現わる』1956大映

故岡本太郎画伯のデザインしたパイラ人がチャーミングな日本SF映画の佳作。実は国産初のカラー特撮映画だったりしますです。「超天体R」の接近という世界の終末を描いた作品なんですが、この牧歌的な雰囲気は一体何でしょう?駅前にあるみんなの憩いの場、宇宙軒の「のれん」には今日もおひさまが輝いてます。宇宙船内部でのパイラ人の会話も、なんかほのぼのしてて好感度高いですね。劇中で流れる「うたのまち」も好きです。

ドクター・フー
『キングコングの逆襲』1967東宝

東宝の特撮映画って、登場人物にイマイチインパクトっていうか印象が残らない事が多いんですが、この作品は違うッ!醤油バター炒めみたいなマダム・ピラニアとかクリーム煮みたいなスーザンとか、無国籍のバタ臭さが充満してて、なんか非常に濃い映画です。それより何よりこの世界の頂点、天本ドクター・フーの格好良い事!マッド・サイエンティストに相応しい人生哲学がまた素敵です。日本特撮史上、最もインテリジェンス溢れる悪の科学者が彼。

光速エスパー
『光速エスパー』1966 あさの りじ

二昔位前、東芝チェーンの電気屋さんの前では、必ずエスパー君がぼくらを出迎えてくれてたもんです。光速エスパーといえば、1967年に三ツ木清隆さんの主演で宣弘社が実写化したテレビシリーズが有名ですが、その原作がコレ。当時「少年」という光文社発行の少年雑誌に連載されていた漫画です。さすがにリアルタイムでは読んでませんが、後年部分的に復刻されたのを読みました。1960年代のSFヒーローって、科学や未来に対するあこがれや期待が実にストレートに表現されていて、なんか気持ちいいですね。エスパーは他にも松本零士氏が描かれてますが、こっちの方も仲々ハードな展開でオススメです。

ジュン
『宇宙パトロール ホッパ』 1965 東映動画

キャラクター・アニメの神様、故 森 康二(もり やすじ)さんが唯一手掛けたSFアニメーション。宇宙船の事故で宇宙を漂流、カッパに似たホッパ人に助けられた地球人の少年、ジュンは志願してサイボーグ手術を受け、宇宙の平和を守るホッパ・パトロールに入隊、大活躍を繰り広げます。エンターテインメントなストーリーの中にも、作り手の熱い思いが伝わる名作。名編「太陽の子 ライマン」は是非語り伝えたい傑作です。

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