ティガの温室・分館

The "KAIJYU" ILLUSTRATED

ザ・カイジュウ・イラストレーテッド


【チャリジャ】 Episode#49

 今回は観てる方もいろんな想いが交錯して、かなり複雑な心境だったんですけど、エピソードとしては相当尺が足りなかったのか、随所でストーリーがジャンプしてる処があって、ついてくのがキツい部分が多かったのは残念でした。円谷監督とウルトラマンのシーンでの唐突な「友情の印です」とか、「円谷監督の想いがオーラとなって…」のシーンとか、多分上原氏も承知の上だとは思うんですが、世界に入って行こうとするこちらの意識をバーンとはじかれる箇所があって、ちょっとのめり込んで観る感覚までは至れませんでした。

 ちょっと30分で描かなければならない事が多すぎた様に感じました。ストーリー的には、敵役はチャリジャにまとめて、ヤナカーギーはいない方がすっきりした気もするけど(いやはや…)。

 今回の見所はやっぱり当時の円谷プロのドラマの部分ですね。この一連のシークエンスさえあれば今回はいいのかな?この部分は制作者側もかなり力が入っていた様で、「ティガ」のエピソードの中でも、かなりドラマ的な密度は高かったです。こういうじっくりとドラマを描いて行く姿勢も、これから充実させていって欲しいですね。

 そういや、撮影所のシーンでカメラに鈴木清さんがいましたけど、どうせだったら今回、撮影やってもらっても良かったんじゃないかな(いやはや…)?

 特撮は円谷プロ前の次元トンネルの合成がファンタジックでしたね。人物にキラキラと照り返しが当る処も良かったし。戦闘シーンは今回あんまり。まぁウルトラマンとティガがガッチリ握手!ってコトで今回はいいんでしょう(いやはや…)。

 でも金城さんの沖田浩之氏はちょっとイメージ違うかも。似てるってだけなら、ホリイさんの方が近いかも知れんですね(いやはや…)。でも沖田さん「G2」の時にも思ったけど、いい役者さんになりましたねぇ。今回も似てる似てないなんてのは、ホントはどうでも良くって、「円谷プロ青春記」的な雰囲気がうまく出てたし、ナイスキャスティングでしたね。

 今回はヤナカーギーとチャリジャとどっち先にしようかと考えたんですが、デザイン的にもチャリジャの方が面白いんで、まずこちらから。おまけで円谷プロ新社屋も付けちゃおう(いやはや…)。