今回もエピソードとしては結構佳作の部類でしたね。キリノの屈折具合なんかは面白かったです。最後でコロリと宗旨がえして「いいひと」になっちゃうのは、尺の短さで仕方ないか。でも「正体バラすゾ」とかいう、ダイゴへの揺さぶりは、今風っていうか、なんて言うか…ティガもなんかレナを守る為に戦ってるのか?っていう気にもさせられて、確かに、本音の部分ではそうなんだろうけど、それじゃ身も蓋もない気がするし(いやはや…)。ちょっと小さな世界かも知れない。レナも任務忘れてダイゴを探し回ってたし(いやはや…)。視点が等身大過ぎて、親しみやすいのかも知れないけど、もうちょっとスケール感のあるエピソードも観てみたい気がしますね。
演出的には競馬場のシーンが面白かったです。かなり狙って演出してるみたいだったし。川崎監督にはもっともっと演出的な冒険をしてもらいたいですね。今回もあそこまでやるんなら、「観てる奴等、ついて来いよ!」みたいな、もっと紋切型の、ぶっ飛んだ演出しちゃってもいいと思います。絵的にはまだまだシャープにできる余地があると思います。
特撮は、久々の市街戦でポイント高いですね。随所に挿入されるCG映像も印象的なカットが続出してたし。あと最近良く出てくる、コンピューターでの怪獣解析映像はありがたいですねぇ(いやはや…)。今回もちゃんと尻尾が固定されてクルクルッと回ってて、なんかカワイイのだ。怪獣のスチールなんかも、あの映像撮る時に押さえておけば、かなりクリアなのが残せると思うんですが。
ガルラはガマはいってるんでしょうか?全身に入った班紋が結構リアル。ただアップになると顔面なんかは意外に造作が粗くてちょっとびっくり。でも、ティガの怪獣はちゃんと足の裏まで造形されてますね。なんか、こういうの見るとちょっと嬉しいですね。