ティガの温室・分館

The "KAIJYU" ILLUSTRATED

ザ・カイジュウ・イラストレーテッド


【シルバゴン】 Episode#26

 今回は、一応2大怪獣登場の娯楽編に分類されるんでしょうか?しかし、かと思えば、それなりにドラマを描こうって意図もあるらしくて、役者さんの芝居に思わせぶりな描写があったりと、ちょっと中途半端な印象。まあ、今回はゲスト陣が充実してたし、ガギ君も再登場したし、ま、いっか(いやはや…)。お母さんが児島美ゆきさんってのは、セレクション渋いですね。まだ現役の役者さんだったのは嬉しい処。お父さんはどうやら、「必殺シリーズ」で中村主水が勤める奉行所の上司、田中を演じてた方らしいです。女の子はこれまた久しぶり、「グリッドマン」のカナちゃんですね。

 脚本の右田昌万氏、今迄の経緯からみて、てっきり本シリーズのメインライターだと思ってたんですが、どうやら小中氏の方がメインの様ですね。今回も割と傍系のエピソード。右田脚本は「グリッドマン」で「もうひとりの武史」という傑作があるだけに、今後に期待したい処です。

 特撮は村石監督の演出が冴えてましたね。やはり空気感というか雰囲気の描写はさすがです。徹底して地表近くに固定されたカメラアングルと、かならず近景を入れ込む構図で、仲々の巨大感描写がされてました。それに、今回、いつもと少しライティングが違う気が。昼間の太陽光線の感じが良く出ていて、まるで戸外で撮影した様な絵に仕上がってました。ただ、「だるまさんがころんだ」への唐突な演出の切り替えは、ちょっと?でしたが。

 シルバゴンはシーリザーのボディを流用した改造の様ですね。頭が「ギン怪」のケンちゃん(注1)なのもポイント高いゾ(いやはや…)。そのうちソノ子ちゃん(注2)も出して欲しいッス!新造の頭部は、かなり複雑な面構成ですけどいい仕上りですね。ただ胴体とのつながりは改造怪獣の宿命か、今一歩。後、これはシーリザーからのひきずりですけど、尻尾の質感だけが違うのが、結構妙。恐らく操演の問題で、胴体と同じコブがついてないんでしょうが、ズルむけた様な感じがしました(いやはや…)。

(注1)雑誌「宇宙船」の読者投稿コーナー「ギンザ怪獣横町」に登場する、歌も得意なヒツジに似たお絵描き怪獣。

(注2)同コーナーの看板娘。毎回読者投稿のコスチュームで登場。