ティガの温室・分館

The "KAIJYU" ILLUSTRATED

ザ・カイジュウ・イラストレーテッド


【キリエロイドII】 Episode#25

 再び(いや、高野浩幸氏は三たびか?)登場のキリエルビト、小中氏入魂のシナリオであります。今迄のシリーズを通しても、屈指の緊迫感を持つエピソードですね。本編、特撮ともクオリティ高いです。ただ、個人的にはティガに力を与える役割を、エキストラの人々に任せちゃったんで、芝居的な充実度からするとちょっとパワー不足の感がありました。あの辺は、ちゃんと芝居のできる役者さんをキーに持ってこないとツライんじゃないかなぁ?あと、以前から感じてるんですが、ああいう感情的に盛り上がるシーンでかかる、"TAKE ME HIGHER"のインストなんですが、アレンジ軽すぎ。なんか非常に安っぽい"お涙頂戴"的な感じがしてキライです。

 特撮は今回充実してましたね。村石監督、やはり光線の扱いはさすがの熟練度であります。特にティガが地上に落下してからライトの光で復活するまでの一連の特撮は凄かったですね。ナイトシーンなんで、模型の違和感が薄まってる事も幸いしてるんでしょうが、リアリティがありました。後は模型を実物らしく見せる為の重量感とかの演出が、今後のポイントになってくるのではないでしょうか?ただ、「ティガ」のメカモデルは全体にサイズが小さすぎるんで、細かい描写は難しいでしょうね。モデルの出来がいいだけに、非常に勿体ないですが。

 さて、キリエロイドですが、ウルトラマンになれなきゃ、デビルマンがあるさって訳で、筋肉モリモリになるわ、翼ははえるわ大活躍であります。造形的にも全身にシャープさが増して、仲々カッコよくなってます。胸まわりは大分厚くなってましたけど、ウェストはもう少し絞って欲しかった処。タイツとかウェットスーツをベースに造形した方がメリハリ付けやすいと思います。全体の仕上りは初代に負けない出来。