ティガの温室・分館

The "KAIJYU" ILLUSTRATED

ザ・カイジュウ・イラストレーテッド


【エノメナ】 Episode#21

 出番だデバン…って、アナタ、シャレてる場合じゃないって。エピソードとしては、現在じゃ料理が難しくなった素材だと思うんですが、拒絶反応もそれほど感じず、結構デバン君にも感情移入できたし、良かったんではないでしょうか?ただ、相変わらず街で人々が暴れるシーンのクサさは改善されてない様で。ああいうシーンが出ると、たちまち「戦隊」のエピソードになっちゃうから、「ティガ」のカラーを出して行こうとするなら、あんまりやらない方がいいと思います。むしろああいうシーンこそ、ドキュメンタリーっぽく撮った方が迫力出ると思うんですが、刺激が強くなっちゃうかな?

 最近感じるのは、特撮と本編の監督兼務のデメリット。今回は北浦監督が本編側まで担当されてましたが、個人的には別々に監督を置いて欲しい気が。「ゼアス2」の撮影とか、どうも特撮予算を予定よりかなりハイペースで消耗してしまったらしいって事情とかの兼ね合いもあるのかも知れませんが、ちょっと特撮の密度が薄くなって来てる気がするんですが。スケジュール的に考えても、余り凝ったカットが撮れなくなっちゃう気がしますしね。

 さて、魔神エノメナですが、造形的には久しぶりに復調したみたいで、ちょっと安心。ここ何話か、特にデザインのボルテージが下がってて気になってたんですが、今回はいい感じです。でも、なんか変異したウルトラマンみたいで凄いですね、エノメナのデザイン。こんなので元ウルトラ族の悪役が出てきたら、結構恐いです。そういや「ゼアス2」には悪のウルトラマンが登場するそうで。

 顔面は、「レオ」の頃の開米プロなら、きっとFRPで成形してたと思うんですが(いや、あの頃って造形のボルテージはすっかりダウンしてたけど、手間のかかるFRP造形に、妙に抵抗ない様な処があって、アトランタ星人とか、ウリンガとか、平気でFRPマスクですしね)、今回はラテックスの型抜きの様です。CGによるニヤニヤ笑い、妙に似合ってて不気味です。この分で行くと、きっとあと2年もすれば、オムライスを口で食うキョーダインとか、観られますね(いやはや…)。

 え、デバン君はどうしたって?、いや、忘れてるワケじゃなくて、早々に登場予定ですから、お楽しみに。