事務室第19室


ルナ・プロジェクト(1998.05.05)

   

 原宿のキリンアートスペースで開かれていた(正確には5月5日まで開催中)ヤノベケンジ氏の「ルナ・プロジェクト」展を観てきました。展示アイテムが少なくって期待して見に行った分、結構拍子抜けでしたが、展示されてる物は仲々の完成度。

 特にメイン展示の「アトムカー」(写真がなくってゴメンなさい)はFRP製のボディーがキュートな現代版メッサーシュミット(飛行機じゃなく、50年代に製造された流線形の小型自動車の方ですね)。バッテリーで自走し、¥300払えば来場者が自由に運転出来る様になってました。

 とにかくこういうのを見るとみんな血が騒ぐのか、来た人達(女性多数含む)が目を輝かせてガシガシ運転しちゃってたのが、とっても印象的。そのせいか会場の奥では、数台のアトムカーが酷使に耐えかねて調整中になってましたが(いやはや…)。何だか遊園地のカート乗り場みたいな感じです。


原宿(1998.05.05)

 そんな訳で、展覧会を見終わってから原宿の駅までダラダラ歩いてったワケなんですけど、原宿の街ってとっても二面性のある街で面白いですね。そう、まるでテンプラみたいな街なんです。表参道や竹下通りに代表されるファッショナブルなイメージの街も、一本大通りをそれると静かな住宅街。表通りを通らなくても縦横に動く事が出来る様になってます。さながら都会の真ん中で迷い込んでしまった隠れ里。きっと他所から来た人達と、この街に住んでる人達とは、巧みに擦れ違いながら暮らしているんじゃないかと思えます。

 華やかな「衣」と落ち着いた「具」。両方味わって初めてホントの味がわかるのかな?


LD2題(1998.05.05)

 最近手に入れたLD2枚。どちらも結構前に販売されてた作品で、たまたま入ったお店で売れ残ってたもの(いやはや…)。個人的に思い入れのある作品だったもんで、購入しました。

 上は御存知ミクロの決死圏(原題:"fantastic voyage" ) (FOX/1966)。ワクワクするようなアイディアも凄いが、凛々しいラクエル・ウェルチ嬢がステキ(いやはや…)!プロテウス号の縮小プロセスのカッコ良さは、現代でも全く変わらぬ魅力。テレビ放映じゃ絶対トリミング版なんで、ワイドスクリーン版のLDにはついフラフラしちゃいます。

 同じ体内特撮では、後年スピルバーグ・プロデュースによる「インナー・スペース」がありますけど、赤血球の形までがリアルに再現されてた「インナー…」と比べて、この作品の体内描写の何と幻想的な事!かえって荘厳な説得力があるのは不思議です。この映画の血球って、ひょっとすると水槽で撮影された油滴が素材なんでしょうか?

 映画の中で使われた4隻のプロテウス号のミニチュアの内、1隻は巡り巡って「未知との遭遇」のマザーシップ製作者、ミニチュア・メイカー、グレッグ・ジーン氏が所有してました。

 下もSF映画の古典地球の静止する日(原題:"THE DAY THE EARTH STOOD STILL")(FOX/1951)。初期クラーク作品を想わせるメッセージ性と静かな展開がかなり好み。活劇系SFが主流だった'50年代作品としては異例ともいえるスタイルの作品ですね。

 冒頭、ワシントンに着陸するUFOの大胆な合成にも度胆を抜かれますが、半透明のヘルメットを被って登場するクラトゥのスタイルがクール!ホントに宇宙人みたいに見えます。

 登場するキレンジャーそっくりのゴートも、得も言えぬ威圧感を漂わせていていい感じ。着ぐるみのチャックを隠すため、カットに応じて前後それぞれにチャックのついた、2体の着ぐるみを使い分けたというスタッフの心意気がなかせます。ちなみにゴートの着ぐるみはこの後、砲弾型の頭部をかぶせられて、「空飛ぶ円盤地球を襲撃す(1956)」の円盤人に改造されちゃいます。

 ラスト、クラトゥの語る突き放す様なメッセージが、深い余韻を与える傑作です。


BeoCom2400 on going (1998.05.17)

 素敵な日用品を求めて性懲りもなくあれこれ画策を続ける店主。次なるターゲットは素敵な電話機でございました(いやはや…)。デンマークのオーディオメーカー、B&Oが製造してるBeoCom2400。

 この一世代前のBeoCom2000は日本でもマランツが代理店になって販売され、その美しいスタイリングとなによりも素晴らしい音質で随分と話題になりましたが、このBeoCom2400もなんとまぁ、物欲を刺激しまくるスタイリング(いやはや…)!

 残念ながらこの機種はなんと日本未発売!そんな訳で現在オランダにあるB&Oのセールス会社とE-mailでやり取りの真っ最中。個人輸入を企てております。我乍ら業の深さに呆れる日々でございます(いやはや…)。


PDA Pen (1998.05.27)

MP2100を快適に使うべく、今回もスタイラスペンをチェンジ。Newtonのスクリーンは感圧式で、実は指先にも反応するんで、ペンは多少重量のあるタイプの方が使いやすいのであります。今回チョイスしたのはPDA Panache Pen。何種類かのカラーがありますが、ここはやっぱりゴールドでしょう(いやはや…)。

MP130の時のゴールドペンはピカピカ、24金の金メッキでしたが、今回のペンはぐっとシックな艶消しタイプ。何とムクの真鍮製です。こういうグッズに凝ったりできるのもNewtonならではの世界。純正ペン同様、ちゃんと本体に格納可能。しまうと本体にゴールドのワンポイントが付いて仲々良い感じ。

そういえばMP2100はAppleが生産ラインを絞ってしまったせいもあり、世界的に慢性的な品不足が続いてる様です。既に海外でも入手困難になりつつあるらしいんですが、そんな中、東京は秋葉原のT-ZONE Apple館地下、「モービルステーション」ではThe Newton Shopに続いて日本語版MP2100(NLK搭載版)の取り扱いを始めた様です。

ただ若干の追加アクセサリ付きとはいえ、何だか値段にはプレミアが含まれてる様です(いやはや…)。でもまぁ、The Newton Shopの予約も相変わらずストップしてる現状では貴重な販売店ではあります。

★1998.05.28追加★
T-ZONEで扱ってるMessagePadですが、何と
MP2000のアップグレード版(RAMを拡張したMP2100相当品)だそうであります。やっぱりハードの供給は相当厳しい状況になってるんでしょうかね?個人的にはエンブレムやロゴはMP2000の方が好みだったんで、これはこれで欲しい人、いると思うなぁ(いやはや…)。