最近手に入れたLD2枚。どちらも結構前に販売されてた作品で、たまたま入ったお店で売れ残ってたもの(いやはや…)。個人的に思い入れのある作品だったもんで、購入しました。
上は御存知「ミクロの決死圏(原題:"fantastic voyage" )」 (FOX/1966)。ワクワクするようなアイディアも凄いが、凛々しいラクエル・ウェルチ嬢がステキ(いやはや…)!プロテウス号の縮小プロセスのカッコ良さは、現代でも全く変わらぬ魅力。テレビ放映じゃ絶対トリミング版なんで、ワイドスクリーン版のLDにはついフラフラしちゃいます。
同じ体内特撮では、後年スピルバーグ・プロデュースによる「インナー・スペース」がありますけど、赤血球の形までがリアルに再現されてた「インナー…」と比べて、この作品の体内描写の何と幻想的な事!かえって荘厳な説得力があるのは不思議です。この映画の血球って、ひょっとすると水槽で撮影された油滴が素材なんでしょうか?
映画の中で使われた4隻のプロテウス号のミニチュアの内、1隻は巡り巡って「未知との遭遇」のマザーシップ製作者、ミニチュア・メイカー、グレッグ・ジーン氏が所有してました。
下もSF映画の古典「地球の静止する日(原題:"THE DAY
THE EARTH STOOD STILL")」(FOX/1951)。初期クラーク作品を想わせるメッセージ性と静かな展開がかなり好み。活劇系SFが主流だった'50年代作品としては異例ともいえるスタイルの作品ですね。
冒頭、ワシントンに着陸するUFOの大胆な合成にも度胆を抜かれますが、半透明のヘルメットを被って登場するクラトゥのスタイルがクール!ホントに宇宙人みたいに見えます。
登場するキレンジャーそっくりのゴートも、得も言えぬ威圧感を漂わせていていい感じ。着ぐるみのチャックを隠すため、カットに応じて前後それぞれにチャックのついた、2体の着ぐるみを使い分けたというスタッフの心意気がなかせます。ちなみにゴートの着ぐるみはこの後、砲弾型の頭部をかぶせられて、「空飛ぶ円盤地球を襲撃す(1956)」の円盤人に改造されちゃいます。
ラスト、クラトゥの語る突き放す様なメッセージが、深い余韻を与える傑作です。 |